
タイムトライアルレースは、普通のロードレースと違って、
文字通り「タイム」を競い合う競技です。
一定時間毎に選手が1人ずつスタートして、ゴールタイムを競い合います。
(チーム全員のゴールタイムを競うチームTTもある)
この間放送のミラクル・サイクル・ライフで、
ロードレース解説者・栗村修さんがゲストで来た回で、
「今までで一番印象に残ったレース(選手)は?」っていう質問に、
「カンチェラーラが消えたときのレース」って答えてたんですよね。
3:00くらいから速すぎてカメラが追えず消えます。
それで、関連動画をいろいろ見てるうちに、
カンチェラーラのTTレースの時の動画も見て、今までなんとなく気になってたけど、
なんでTTレースだとメットが細長くてバイクも違うのか??
ってやっぱり気になったので、調べてみました。
栗村さんの回のラジオ、面白かったですよ!
聴き方なんかはこちら
TTレースのヘルメットって、なんで細長い形をしてるの?
この細長い形のヘルメットは、「エアロヘルメット」って言うんですけど、

なんでこういう形をしてるのか??
結論から言うと、空気抵抗を減らすためです。
自転車のレースは1分1秒を争うので、選手が身につけてるもの・使うものは
すべて
「空気抵抗を最大限まで減らすため」
以上です。

じゃあ、なんで普通のロードレースではこっちのメットを採用しないのか??
- 暑いから
言われてみればって感じなんですが、エアロメットは通気性ゼロです。
TTレースよりも通常のロードレースのほうが長時間走るので、
通気性を犠牲にするともはや完全に罰ゲーム状態になります。
熱中症ホイホイ
そう考えると通気性ってめちゃくちゃ大事なんですね。逆にクソ寒い冬はいいのかも??

- 危ないから
見ての通り、出っ張ってて危ないです。
TTはほとんど個人だけのレースなので、人との接触は極力避ける事ができます。

エアロメットの印象ってすごい怖い感じがするのはなぜなんだろう。
とっつきにくいですよね。やっぱりとんがってるところが怖いからか。
普通のメットが優等生ならすごいイキってるヤンキーみたいな印象しますよね・・・
絶対話しかけられないw
TTバイクの特徴

photo by BMC公式
ハンドル

photo by Cycling Time,com
ロードバイクのように曲がってるドロップハンドルではありません。
鹿の角みたいになってるやつ。
この肘当てのところに肘を乗せて、角を握って走ります。
かっこいい!!
これらは上腕のみをハンドルに乗せることで、
空気抵抗の小さい体勢を長時間維持しやすくするための工夫である。
曲がる時や立ち漕ぎするときは、左右のハンドルを握る必要があります。
ホイール

photo by Cycling Time.com
後輪にディスクホイール。
これも空気抵抗を減らすため。
前と後ろをディスクホイールにすればもっと速くなるんじゃないの?
と思うんだけど、前輪もそうすると横風で地獄を見るらしいwww
痛チャリにも後輪にしか絵が入ってないっていうのは、そういうことですね。
前後にいれればもっと可愛いのにってずっと思ってたけど。
とにかくTTバイクはひたすらにゴツいのが特徴です。もうそれしか言えんw
フレームも細いのはまず見かけないし・・・。
男の子は、ガン○ムみたいに見てて最強にワクワクする形状かもしれませんね。

photo by シクロワイアード
DE ROSAのTTバイク。かっけー!
サドルのとこも太くなってるんですねー
タイムトライアルで調べてると、オートバイのそういうレースもあるみたいで
まとめが出てきたんですけど、
見てるだけでタマヒュンすぎた
>最高速度は 320キロオーバー
>平均速度は200キロ
>1911年から、2013年までで、死亡者は240人

自転車もカーレースももちろんそうだけど、
サーカスの人とか体操の人とか
「この(危険と隣り合わせの)競技をやろう」って思うこと自体がまずすごいよね。。
そのカンチェラーラTTレースの伝説の動画(?)はこちらです。